【磐田市】香りの博物館で開催中の「リト@葉っぱ切り絵展」で心温まる世界へ…

おでかけ情報

静岡県磐田市にある磐田市香りの博物館では、2025年1月13日(月・祝)まで企画展「リト@葉っぱ切り絵展」を開催。大人気の葉っぱ切り絵アーティスト・リトさんの作品39点とともに、同館ならではの香りの体験が楽しめます。

今までSNSと著書でしか彼の葉っぱ切り絵作品を観たことがなかった私は、同館の年末年始休館直前にワクワクしながら観に行ってきました。楽しみ~♪

磐田市香りの博物館ってなに? どこにあるの?

磐田市香りの博物館外観

鮮やかな青緑色をした外観が印象的な磐田市香りの博物館は、JR豊田町駅から北へ約370メートル。全国的にも珍しい「香り」をテーマにした公立の博物館です。
年に数回行われる企画展のほか、オリジナルフレグランス作り体験やミュージアムショップで香りのアイテムを購入できます。

以前、トラベルJPでオリジナルフレグランス作り体験について書きました▼

磐田市香りの博物館の門扉

「リト@葉っぱ切り絵展」は令和6年度の秋季特別企画展で、前の企画展(夏季特別企画展)は「あんびるやすこ作品展」、次は「磐田市香りの博物館のかたち」展です。
このように洋の東西や年代を問わず香りにまつわる展示が楽しめることから、私は年に1~2回鑑賞しています。

窓口でチケットを購入後、2Fにある企画展の会場へ。

大きなフォトパネルがお出迎え

2Fへの階段を上がってすぐのところにある大きなフォトパネル

2Fでは大きなフォトパネルが出迎えてくれます。

私が訪館したのは12月26日。
「クリスマスの翌日だし平日だから、それほど混雑していないよね」と思っていましたが、親子連れ(特に母と子ども)が多く、そこそこの賑わいを見せていました。
ああ、子どもたちは冬休みに入っていたんだっけ…忘れてた…。

フォトパネル裏側の作品

驚きつつ、まずは大きなフォトパネル裏側へ。

ここには額入りの作品とA1サイズに印刷された葉っぱ切り絵のパネルが上下に展示されていました。
普段、SNSや書籍等で見る作品はアップになっているため、初めて目にした実際の作品の小ささと細かさにびっくり。
うわあ…こんなに小さいなんて。って、「葉っぱ」切り絵だもん。そりゃ小さいよね。

窓辺の展示

窓辺に飾られているのはイチョウやバジルなどの葉とリトさんの著書。それらを見る子どもたちの中には、目を輝かせながら本を手に取る子も。
うんうん。その本は1Fのミュージアムショップで販売しているから買ってもらうんだよ~。

リトさんの母・ゆきえさんによる葉っぱ刺繍

企画展示室の手前にはリトさんの母・ゆきえさんによる葉っぱ刺繍の展示も。葉っぱ切り絵に色がつくと、こんな感じになるのね。

香りの体験は葉っぱ刺繍の向かい側展示からスタート

磐田市香りの博物館の企画展示といえば、なんと言っても「香りの体験」ができること。どの企画展でも、その内容に合った香りを体験できます。と云っても、すべての作品で香り体験ができるわけではありません。

香り体験の方法はとっても簡単。ガラス容器の中に香りの粒が入っているので、蓋を開けてその香りを嗅ぐだけです。
今回の場合、香り体験は香りの企画コーナー前の作品からスタート。同展ではイチゴや木材、シチューなどの香り体験が可能です。

香り見本(メロンの香り)

この場所では「チーズ」と「メロン」の香りが楽しめました。
どの香りにも共通していますが、香りはやや強めになっています。そのため、「蓋の裏側をお鼻に近づけて香りをか楽しみください」とあるように、ガラス容器の中に顔を突っ込んで嗅ぐのはNGです。
蓋の裏側の香りを手で扇いで匂いを楽しんだ私でさえ、「ん~。チーズの香りは、ちょっとキツめかも」と思ったくらいなので、本当にご注意くださいね。

香りの企画コーナー入り口

ではでは、香りの企画コーナーへ。

香りの企画コーナー

香りの企画コーナーには大小2つの部屋があります。まずは通路から入って正面の部屋から。
ここでは室内の壁面をぐるりと囲むように、額入り作品とA1サイズに印刷された葉っぱ切り絵のパネルとが上下に展示されていました。

おおおおお。圧巻…!
こうして本物の葉っぱ切り絵を間近で見られるなんて、磐田市香りの博物館さま、ありがとうございますっっ。

シルエットにも注目!

額入り作品の中には額の表面内側に直接貼り付けてあるのか、台紙から少し浮いているものも。切り絵が見せるシルエットが何とも言えず良い感じ。

隣のコーナーも同様に壁面をぐるりと囲むよう展示されています。

香りの企画コーナーの1枚

SNSや著書等で紹介している葉っぱ切り絵の色は葉の色がまだ充分残っていますが、展示作品には葉っぱの色が褪せているものがありました。

悲しいかな、葉っぱだもん。仕方がない。いつかは色褪せるし枯れるよね…。でも、いつまでも残っているといいなあ。

初期の頃の作品は香りの展示室内に

香りの展示室入り口にあるリトさんの初期作品

隣接する香りの展示室への通路両側にも作品が並んでいました。

香りの展示室入り口には、リトさんの葉っぱ切り絵以前の作品が。
ペンギンにクジラ、そしてカエル。これらがキャラクター化し、のちの葉っぱ切り絵へと繋がるのねっっ。

香りの展示室内

香りの展示室内はご覧のように、作品も展示パネルも展示ガラスの向こう側です。そのため間近での鑑賞はできませんが、その分、落ち着いて鑑賞できます。もちろんここでも香り体験が楽しめます。
「心あたたまる一杯をあなたに」の前ではコーヒーと紅茶、2つの香り体験ができるので、ぜひ嗅ぎ比べてみて!

リトさんの初期作品

ボールペン画などの初期作品は中央の展示ケースに。
わあ…この頃から動植物に着目していたのね。これらも細かいっっ!!

展示会のチラシに載っているプロフィールには

自身のADHAによる偏った集中力やこだわりを前向きに生かすために、2020年より独学で制作をスタート。
SNSに毎日のように投稿する葉っぱ切り絵が注目を集める。
TV番組や新聞など国内メディアで続々と紹介される。

とありますが、集中力があるからと言って、このような作品が生み出せるかどうかは、その人個人が持つセンスや才能次第だと思う。あとね、観察眼も必要だし手先の器用さに根気強さや継続力も重要。
なので、この見ていると心温まる葉っぱ切り絵はリトさんにしかできない思う。改めて彼の凄さに感じ入りました。

連作も展示

なかには、ほつれてしまったクマちゃんの縫いぐるみをトラに預ける前と後や、動物たちが力を合わせて大きなカブを引っこ抜く様子を描いた連作も展示されています。

「リト@葉っぱ切り絵展」のキービジュアル作品

そうそう。
今回の企画展「リト@葉っぱ切り絵展」のキービジュアルになっている作品は、会場内のどこかに展示されているので探して観てくださいね。

同展は磐田市香りの博物館で2025年1月13日(月・祝)まで開催しています。なお、嬉しいことに展示作品の撮影OK(普段、同館の企画展では撮影禁止な場所が多いことから、窓口で今回は作品の撮影ができることを聞いて驚きました)。
リトさんの葉っぱ切り絵と一緒に記念撮影して素敵な思い出を作りを!

基本情報

<基本情報>
施 設 名:磐田市香りの博物館
住   所:静岡県磐田市立野2019-15
営業時間:9:30~17:30(入館は17時まで)
リト@葉っぱ切り絵展の開催期間:2024年11月2日(土)~2025年1月13日(月・祝)
リト@葉っぱ切り絵展の入 館 料:一般500円、学生(高校生以上)200円、小・中学生100円 ※各団体割引料金有
休 館 日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)および年末年始(12/28~1/2)
駐 車 場:あり(無料)
公式サイト:磐田市香りの博物館の公式サイト (外部リンク)

※展示会期終了後に同展で楽しめた香り体験の全種類名と、高砂香料とはまったくの無関係な私が嗅いだ個人的な感想を追記する予定なので、お楽しみに♪

2019年の企画展「ルドゥーテ『美花選』とバラの香り展」について書きました▼

2024年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。この記事は無断転載およびAI学習禁止です。(麻生のりこ)