今年もブックサンタの受付がスタートしました!
とはいえ、そもそも「ブックサンタってなあに?」という方もいますよね。
これは「自宅で本を読みたいけれど家庭の経済的事情から本を買ってもらえない子どもたちへ、クリスマスイブに本を贈りましょう。本を贈るあなたはサンタクロースです!」…のような感じの取り組みです。
詳しくはこちらをどうぞ▼
ブックサンタの公式サイト(外部リンク)
このブックサンタ。
昨年までは受付開始時期が10月半ば頃でしたが、今年はクリスマスイブ3ヶ月前の9月24日からスタート。
本の贈り方は簡単で、ブックサンタ参加書店舗で贈りたい本を買い、レジで会計の際に「ブックサンタをしたい」旨を伝えるだけ。
それだけでサンタクロースになれちゃうんです!
とはいえ、私もサンタになったのは昨年が初めてでした。
だって昨年の浜松市内参加店舗はわずか数店舗なんだもん。
参加店舗までなかなか行けないんだもん。
自宅で本を読みたいけれど事情があって読めない子どもたちへ、贈りたいのに贈れない。
ずっと気にしていた取り組みに参加したいけれど、なかなかできない。
このジレンマと毎年戦ってきました。
けれど今年は違います。
なんたって浜松市に浜松本店がある谷島屋書店が参加店舗入りしたんです。
これはもう、ブックサンタになるしかないよね。
となったら、あとは贈る本を選ぶだけ。ワクワク♡
そうそう。私は書店店頭に欲しい本がない場合、地元の書店で購入するようにしています。
といっても書店店頭で客注伝票を切ってもらうわけではありません。
オンライン書店Honya Club(ホンヤクラブ)に注文し、受け取り(購入先)を最寄りの書店に指定して、書店着の連絡メールを受け取ったら買いに行くようにしています。
こうすると地元書店の売り上げが、その分アップするから。
もうね、書店の売り上げなんて微々たるものなんです。
たとえば本が1冊売れたとして、その売上金額の中の77~78%は版元や取次店への支払いに分になるので、書店の取り分は残り部分。
そう、1,000円の本が1冊売れたとしても、書店の利益は200円ちょい。
これはキツイよね。
ええ、キツかったです(当方、元書店員。勤務先だった書店はもうありません)。
幸いなことに行動範囲内に谷島屋書店があるので、今年はここでブックサンタになる予定です。
ブックサンタ 静岡県の参加書店一覧(外部リンク)
となれば、あとは贈る本を選ぶだけ。
しかし初めてブックサンタになった昨年は参加店舗の店頭で選んだため、どうにも不完全燃焼で。
不完全燃焼の理由は「事前に読んで、贈ろうと決めておいた本が店頭になかった」こと。
無い袖は振れません。
店頭で迷いに迷って手に取った本は内容も面白そうだし、帯などに書いてあった「小学生高学年向き」という言葉を信じて購入したけれど。むむう。
本当はきちんと読んで内容を確認してから贈りたかった。
いや、大人の私が「面白い」と思う本と、小学生が「面白い」と思う本は違うと思うけれど、それは重々承知。
エゴと言われてもいい。それでも読んでから贈りたかった~。
ということで、今年は自分で読んで「これは…!!」という本を贈る予定でした。
けれどそれは、家庭の事情により今年の梅雨時に暗礁へ乗り上げてしまったため、実行に移せるかどうか。
自分が読みたい本(主に旅行や歴史、ビジネス、そしてマンガ&雑学本)を読みつつ小学生向けの本も読むのは、遅読の私にとって時間が必要。
しかし家庭の事情により、その時間が思うように取れない。
はてさて、クリスマスイブまでに、この思いを実行に移せるのかどうか。それはもう神のみぞ知る…。
…なんて、読む時間がなかったら、昨年贈れなかった本をHonya Clubで注文し、谷島屋書店で購入すれば良いのです。
それにしてもこのブックサンタは、
・贈られる子どもたち
・書店
・ブックサンタになる人
の三方が満足する取り組みで、とても良いと思うの。
ブックサンタは特に無理強いする取り組みではないので、贈りたい人が贈れば良いのです。
私は贈りたいから贈るのです。
※ここまで読んで「ブックサンタを押し付けてるように感じる」と思う方がいらしたら、ごめんなさい。
だって本が好きだから。
自宅で、図書館や学級文庫や友達から借りた本ではなく、自分の本が読めるのはとても幸せだと思うから。
幸いなことに、私は母方の祖父から幼少期から小学校低学年の頃まで、いろいろな本を買ってもらいました。お祖父ちゃん、ありがとう♡
(ちなみに父を含め父方は「本ってなんだそれ。美味いのか? 読んでも腹は膨れないんだろ」な人たちなので、1冊も買ってもらったことはありません)
好きな時に本を読む。
普段、それがままならない子どもたちに、クリスマスプレゼントとして贈る。
贈り主はサンタさん。そう、ブックサンタさん。
1人でも多くの子どもに1冊でも多くの本が届きますように☆