【浜松市天竜区】2009年秋・二俣城が期間限定で復活!顔ハメ看板もありました

信康と徳姫の顔ハメ看板(2009年11月撮影) おでかけ情報

浜松市天竜区にある二俣城跡は、徳川家康の長男・信康切腹の地。
ただ残念ながら現在の二俣城跡には、野面積みの天守台は残されているものの城(天守閣)は建っていません。

けれどこの二俣城が、期間限定の一夜城として復活したことがあるんです。しかも顔ハメ看板ありで。
いったいどんな様子だったのか、気になりませんか?
今回はその時の様子をできるだけ思い出してお届けします。

 

二俣城は徳川家康の長男・信康最期の地

二俣城跡に残る天守台(2018年10月撮影)二俣城跡に残る天守台(2018年10月撮影)

天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」から西へ約1キロ。

浜松市天竜区にある二俣城跡は、戦国時代の覇者となった徳川家康の長男・信康切腹の地として知られています。
家康の生涯を描く2023年の大河ドラマ『どうする家康』にも、もちろん登場しました。

ただ残念なことに当時の城(天守閣)は残されておらず、野面積みの天守台から在りし日の面影を辿るのみです。

その二俣城が復活したのは2009年秋のこと。
「国民文化祭・静岡2009」の企画のひとつとして、同年10月末から11月上旬までの期間限定で姿を現しました。
「一夜城」と謳っていましたが実際は一夜限りではなく、週末を挟み1週間ほど見学可能でした。

二俣城が期間限定の一夜城として復活!

復活した二俣城(2009年11月撮影)復活した二俣城(2009年11月撮影)

はい、こちらがその期間限定「一夜城」として復活した二俣城です。

わあ、ハリボテ感が否めない…。
窓らしきモノはありますが、絵です。

復活した二俣城を斜め下から仰ぎ見る(2009年11月撮影)復活した二俣城を斜め下から仰ぎ見る(2009年11月撮影)

角度を変えると、屋根には金の鯱(しゃちほこ)が見えました。部材が気になる…。

窓は後から嵌め込んだ感じ(2009年11月撮影)窓は後から嵌め込んだ感じ(2009年11月撮影)

2階部分に巡らせた高欄が城の外観を引き締めていますね。

 

復活した二俣城の前では、10/31(土)に「二俣一夜城と戦国時代絵巻前夜祭」が、11/1(日)には「二俣一夜城と戦国時代絵巻」、11/2(月)と3日(火・祝)には「二俣一夜城と戦国時代絵巻ガイドツアー」が行われました。

これ、今年(2023年)も開催していたら、大河ドラマ『どうする家康』に登場したことから、老若男女問わず見学者や参加者が多かっただろうなあ…。

今は御城印も販売されているしね。
※御城印は天竜二俣駅前にある天竜観光協会天竜支部で販売

天守台と御城印(2022年11月撮影)天守台と御城印(2022年11月撮影)

<御城印購入場所(天竜観光協会天竜支部)の基本情報>
施設名:天竜観光協会天竜支部
住所:浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2
営業時間:9:00~16:00(変更の場合あり)
駐 車 場:あり
アクセス:鉄道…天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」前
駐車場:あり
天竜観光協会の公式サイト(外部リンク)

二俣城の御城印について知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。天竜区内の他の御城印のことも書きました(浜松・浜名湖だいすきネット)▼

 

ちなみに私がこのイベントを知ったのは、当時の職場で数名の嘱託職員が話題にしていたから。
そして私が興味を示すと「10月25日には狼煙リレーも行われるんだよ」と教えてくれました。

見たかったなあ…狼煙リレー…。

信康と徳姫の顔ハメ看板(2009年11月撮影)信康と徳姫の顔ハメ看板(2009年11月撮影)

そしてこちらが顔ハメ看板です。
向かって左側が信康で右側が徳姫(五徳姫)です(きっと)。

私が訪問した時は誰も記念撮影をしていませんでした。でも記念撮影した人、いるよね…。

 

そうそう。二俣城が復活した2009年は「歴女」という言葉がやっと新聞に登場した年で、まだ城めぐりをする女性は少なく、一般的な認知度も今よりずいぶん低かったんです。
というか、そもそも城めぐりをする人が少なかったと思う(いたとしても、たいていは50代以上の男性)。
だからなのか復活した二俣城を見学に訪れた人々に、女性はほぼいませんでした。

二俣城跡の西側を流れるのは暴れ天竜!

二俣城跡から天竜川を眼下に臨む(2009年11月撮影)二俣城跡から天竜川を眼下に臨む(2009年11月撮影)

この二俣城は天竜川と二俣川とに挟まれた地に築かれた山城です。

え? 二俣川の流れが現在と違うって?
実は戦国時代の二俣川は、二俣城と鳥羽山城の間を流れていたんです。

そのため、現在では城から二俣川を見ることはできません。
けれど西側を流れる天竜川は見ることができるんです。

上の画像は2009年に本丸跡から天竜川を見た様子です。

そして下の画像が2022年に見た様子。

二俣城跡から天竜川を眼下に臨む(2022年11月撮影)二俣城跡から天竜川を眼下に臨む(2022年11月撮影)

たぶん場所は同じですが、周囲の木々が成長したため、川の流れが見えにくくなっています。
今(2023年)はどうなのかなあ。また見に行かなくちゃ。

天守台から本丸跡を眺めた風景(2022年12月撮影)天守台から本丸跡を眺めた風景(2022年12月撮影)

最後に、天守台から本丸跡を眺めた風景を。

2009年秋に期間限定の一夜城として二俣城が姿を現してから早14年。
また復活しますように☆

基本情報

 

<御城印購入場所(天竜観光協会天竜支部)の基本情報>
施設名:天竜観光協会天竜支部
住所:浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2
営業時間:9:00~16:00(変更の場合あり)
駐 車 場:あり
アクセス:鉄道…天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」前
駐車場:あり天竜観光協会の公式サイト(外部リンク)