2019年9月、寄稿先の旅行ガイドサイト・トラベルjpと岐阜県のタイアップ企画に参加し「岐阜県内の飛騨高山周辺でスイーツ食べ歩き2泊3日の旅」をすることに。
まずは郡上八幡に到着後、郡上八幡城や郡上八幡博覧館などを満喫できたものの、なかなかスイーツにはたどり着けませんでした。
歩き疲れてお腹は空いた私が郡上八幡で最初に食べたものはいったい何なのでしょうか。
本記事では、2泊3日の1日目・午後の様子前編を届けします。
1日目午前中の様子はこちらをご覧くださいね▼
1日目)郡上八幡観光・午前中
<日程>2019/9/4~2019/9/6
<旅程>
1日目:郡上八幡⇒高山市内宿泊
2日目:高山市内散策⇒下呂温泉宿泊
3日目:下呂温泉散策⇒岐阜市内へ
湧き水の宗祇水に感動!

郡上八幡で見たかったもののひとつ・宗祇水(白雲水)までは、あと僅か。
ここへ来てTwitter上で当時の私は、どうしたことか郡上八幡のマンホールの蓋についてツイートしていました。
さっさと宗祇水の様子を呟けよ! と思いながらこのブログを書いていますが、あの頃の私にはなにか考えがあったのでしょう。
いえ、単にマンホールの蓋を見る方向が違っていただけなのに、口やヒレの位置に言及しているあたり、特に考えてはいなかったような気もします。

宗祇水は桜間見屋(おうまみや)の角から西へ、小道を下って50メートルほど先に。
上の画像にある「岐阜県史跡」の角柱が目印です。


宗祇水へは石段を数段下りて近づくことができ、こんこんと湧き出る水の流れを間近で見ることができます。
石段を上り下りする時に張り出している柳の幹に頭をぶつけないよう気をつけていたものの、かがみながらの上り下りはしにくいため、私はどちらの時もぶつけました。

湧き水は石段脇にある祠の下から、こんこんと。
宗祇水の名前は、室町時代の連歌(れんが)師・飯尾宗祇がこの近くで草庵を結び、この湧き水を愛用したことに由来するそう。
連歌とは奈良時代に原型ができて、南北朝時代から室町時代にかけて大成された伝統的な詩形の一種です。

しばらく見ていると、す~いと泳ぐ魚の姿も。


宗祇水の突き当りにある石段が気になったので上ってみると、目の前に小駄良川が流れていました。
そっか、宗祇水はここに流れ込むのね。
そして宗祇水の水を含み、小駄良川は赤い橋の先で吉田川へと注ぎます。
時間が許せば橋をくぐり合流地点を見たかったけれど、なんたって郡上八幡での滞在時間はおおよそ5時間半。
ここまででそのうちの半分以上を費やしているのです。
なのにまだ出会ったスイーツはゼロ。
しかも本当は宗祇庵で宗祇庵パフェを堪能したかったのですが、この日の宗祇庵は定休日。
そのため、なにが何でもスイーツを探さねばいけないのです。
ああ、宗祇庵パフェを食べてみたかった…。
初スイーツは町屋カフェで
宗祇水を後にし、次に向かうは郡上八幡城下町プラザでいただいた観光マップに掲載されていた「やなか水のこみち」。
しかし時間がもったいないので、やなか水のこみちへ向かいながらスイーツを探すことにしました。
お腹空いたし疲れたので、ゆっくりと休みた~い。

その願いが叶ったのは吉田橋を渡り数分後のこと。
郡上八幡コミュニティバスが走る道路沿いで「カフェ・町家さいとう」を発見!

いそいそと中へ入りメニュー表を見せてもらい、会計後に写真撮影許可を取り座敷へ。
カフェ・町家さいとうは、書画・茶道具を中心とした美術工芸品を多数展示している齋藤美術館の母屋を利用した和カフェです。
幕末(慶応年間)に建てられ有形文化財に指定されている昔ながらの町家造りで、しっとりと落ち着いた空気が流れていました。


つづらや屏風絵などそこかしこにある年代物の調度品や、手入れが行き届き趣のある坪庭を眺めながらしばし休憩。
注文したクリームあんみつ(抹茶)の冷たさとほのかな甘さが、疲れた身体に沁み入りました。
うん、美味しい。これでまたしばらく歩けそう。
ありがとう、カフェ・町家さいとう!
やなか水のこみちはカフェ・町家さいとうのすぐ隣というか真横に。
ほんの40メートル足らずの小道ですが、「水のこみち」の水路脇には丸石が敷かれベンチもあり、さらに水屋が設置されていました。
そこかしこで清い水の流れを見ることができるなんて、さすが水の町・郡上八幡。
水路に柳。両隣の建物は日本家屋で良い雰囲気。


平日の午後1時半頃だからなのか「ここで水遊びをしないように」と注意されているのか水路で遊んでいる子どもの姿は見なかったけとれど、水遊び大好きな甥っ子たちが小学生だったら絶対に遊んでいたと思う。
いや、それどころか旅行中で着替えは預け入れたスーツケースの中なのに「吉田川へ飛び込みたい」と言い出し、必死に止めていた可能性大。
彼らならあり得る。
それはさておき、ここ、好き(ハート)。
時間があったらベンチに腰掛けてのんびりと休み、ぼんやりしたかった…。

郡上八幡での2つ目のスイーツはお団子
気に入ったやなか水の小道を楽しんだ後はもう少しお腹に保つものを食べたくなり、新町通りをJR郡上八幡駅方面へと、てくてくてく。
途中、何軒か飲食店はありましたが、「スイーツ縛り」をしているため、普通の飲食店ではダメなのです。なかなか厳しい…。
カフェ・町家さいとうでいただいたクリームあんみつ(抹茶)は美味しかったとはいえ、所詮冷菓。
お腹には保たず、やなか水のこみち散策でほぼすべて消化したり汗として流れてしまったのです。
子どもの頃から甘い物が苦手なのに、どうしてスイーツめぐりを選んだのか。
企画書提出前に戻って自分自身に問いただしたい気持ちを抱えながら歩くこと数分。
団子茶屋を発見!!

お団子。お団子だったら腹持ちするはず。
ここ、絶対にここに入るっっ!!

うなぎの寝床のように間口が狭くて奥行きのある造りの店内に入り、中庭が見える席に座り団子セットを注文。
飲み物は煎茶にしました。
わあ…、美味しそう。いや、きっと美味しいに違いない!

団子セットの内容はお団子2本と好みの飲み物のですが、それ以外に口直し用の塩昆布が少々入った小皿と、なにやら茶色い壺が付いていました。
飲み物は急須入りで提供です。この気配りが嬉しい♪

ところで、小皿はともかくこの茶色い壺はなんだろう?
そっと蓋を取ると壺の中身はなんときな粉。
1本目はそのままで、2本目はきな粉をかけて味変してみようかな。

1本目はそのままでもぐもぐもぐ。わわ。美味しい…!!
お団子はもちろん、甘辛いタレがお団子の美味しさをさらに引き出している感じがする。
うん、焼き加減と甘辛ダレが絶妙。
お茶と塩昆布をいただいた後、2本目にはきな粉をパラパラとかけて…

いただきます♪
もぐもぐもぐもぐ…。むむ、美味しい…!!
お団子×きな粉のマリアージュがこんなにも美味しいとは。意外…!
食べ進めていくうちに「もう少しかけちゃおう」ときな粉の量が少しずつ増え、それとともにこのお団子をトラベルjpで紹介したくなる気持ちが大きくなり。
ここ、書きたい。スイーツめぐりの記事で絶対に紹介したいっっ。
そこで許可申請をし、理事管理者の大坪さんから直接話を伺うことができました。

大坪さんによると「お団子に使っているお米は製粉から自分たちでしているんです。休耕田を借りて耕し、お米を作り米粉にして、ここでお団子として販売しています」。
そして「お団子の味は以前、宮ヶ瀬橋のたもとにあったお団子屋さんの味を受け継いだものなんですよ」とのこと。
私には初めての味でしたが、郡上八幡の方にとって忘れられない味のお団子なんだろうな。

中庭の水舟について尋ねると、これはどうしても置きたかったそう。
店舗前向かって左側には井戸水もあるし、ほんと、郡上八幡は水の町。
この豊かな水が美味しいお米を作り、ひいては美味しいお団子になるのね。
気になっていた焼き加減と甘辛いタレですが、これはざらめと地元の地溜まり醤油で作ったみたらし餡に、お団子を二度付けして直火で焼いているそう。
「串の先端が飛び出ているのは、お団子を引っくり返しやすいから」とも。
それらが相まって美味しいお団子に…!

ジャズが流れる店内の吹き抜け部分には藍染めのタペストリーが飾られ、落ち着いた和の雰囲気。
私が座った水舟が見える奥の席のほか、和室や囲炉裏端も。
2階にはテーブルとイス席の部屋と座卓の部屋がありました。
お団子を味わいお腹が満たされた私は、次にどのようなスイーツと出会うのでしょうか。
飛騨高山周辺スイーツ食べ歩き2019その3へつづく。
▼トラベルjpに書いたスイーツめぐりの記事です
飛騨高山周辺ご当地スイーツ食べ歩き!2泊3日モデルコース (トラベルjp / 外部サイト)
基本情報(施設情報)
本記事内で訪れた場所です▼
※上記地図では、カフェ・町屋さいとうの位置が齋藤美術館と同じ建物になっていますが、実際は新町通り(越前美濃街道)に面している建物です
この記事は2019年9月の岐阜県飛騨高山周辺スイーツめぐり旅行記です。
最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
なお、この記事は無断転載、改変およびAI学習禁止です。(麻生のりこ)


